和歌山県田辺市災害調査 その2
2日目は、和歌山県田辺市で被害に遭われた伏菟野(ふどの)地区と、大塔・熊野(いや)地区の2か所を、調査させていただきました。
和歌山県田辺市は、平成17年に1市2町2村が合併し、面積は1026平方キロメートル(高島市の約2倍)で、和歌山県の約22%で、近畿地方で最大の面積を有しております。そのうち、約90%が山林で、豊かな自然が残っております。
観光においても世界遺産に登録されてから10年目を迎えた「熊野古道」や温泉郷等、地域資源が数多く存在しております。
平成23年9月4日の朝7時頃に土砂災害が発生しました。8月30日から9月4日の午前0時までに期間降水量が約1000ミリから約2000ミリと、年平均降水量(2534ミリ)近くまで短期間で降水量を観測し、大変危ない状況でありました。
伏菟野地区では、地元の災害に遭われた方にお聞きすると、前日から大変な大雨で、何かが起こりそうな気配がしたとのことで、ご自身の自宅とその隣の家を大きな土砂災害が襲い、隣の家の高校生2人とその祖母3人が亡くなられそうです。
家を失われた方は今でも仮設住宅にお住まいで、3年経ってここまで復旧し、地元で生活出来ることの喜びを語られました。
清水 てつじ