清水てつじ事務所
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木質バイオエネルギー活用の政務調査

5月20日、木質バイオエネルギー活用についての政務調査に行ってきました。
現在、暖房に使われている燃料は、灯油・電気・ガスなどが中心となっております。しかし原油高騰もあり、これからは現在の暖房手段だけに頼るのではなく、平行して化石燃料に変わるエネルギーとして、CO2削減など、地球にやさしい有効な手段はないかと、間伐した木材を活用出来ないかと、調査に行ってまいりました。
最近、自然の余った木材を利用し、実際の炎を見ながら、またインテリア性もある薪ストーブや、ペレットストーブ(・・間伐材等を小さな粒状の木材ペレットに加工し、それを燃料とする・・)を愛用されている家庭もあると聞き、今回そのペレットストーブと、ペレットを作っている県内の事業所を視察いたしました。
まず、最初に彦根市南川瀬町の、関西産業㈱に寄せて頂きました。
この関西産業㈱は、環境リサイクルに関する事業をされておられる会社です。2年程前から、ペレットストーブの製造を手掛けられ、昨年プロトタイプを制作し、現在、様々な実用テストをしているところだそうです。

実際に、そのペレットストーブを見せて頂き、説明を受け、点火時に少し煙が出るくらいで、また、安全性さえ確保できれは、部屋で実際に炎を見ながら、暖をとれるのは、とても快適に感じました。

現在、あまり普及していない為、ペレットストーブのコストは、約30万から80万と高いようですが、これから普及すれば、値段も下がるのではないかと思います。
次に、犬上郡多賀町の大滝山林組合に寄せて頂きました。

ここは、森林資源を無駄なく活用しようと、木質ペレットも作っておられ、それを製造する機械を、実際に見せて頂きました。規模的には、最小規模の機械で、1時間で約30㎏の木質ペレットが出来るとのことでした。この大滝山林組合のペレットは、ほとんど地元で生産されたスギやヒノキで、原木のいい香りもしましたし、大変良質だそうです。

現在、このようなペレットストーブを、利用されている方も少ないため、ストーブ自体の価格も高価であり、燃料となるペレットを作るのも、採算が会わないのが現状ですが、需要と供給のバランスが合えば、採算も合うのでないかと思います。
環境を考える上で、資源を無駄なく活用することは、大変重要であります。また材料となる木材も、高島市には多くあり、新しい雇用などにも繋がることも考えられ、検討する価値があるのではないでしょうか。
本当に、限りある地球の資源の有効利用と、住みやすい環境のために、出来ることを、皆さんと一緒に考え、実行していきたいと思います。

                    清水てつじ

| 2008年05月22日 | 活動日記 |