清水てつじ事務所
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滋賀県水産試験場長 藤原公一さん(享年54歳)を偲んで


 先日高島市長福井氏から、本人手作りの鮒ずしをいただきました。非常に食べやすく美味しかったです。この漬け方は、昨年7月に逝去された県の職員 藤原公一さんに指導を受けました、と言われました。


 私自身は直接お話を聞いたことはありませんが、本日の京都新聞に、藤原公一さんが執筆されたニゴロブナの研究が、日本水産学会論文賞を受賞された、と掲載されておりました。この論文は琵琶湖でのニゴロブナの漁獲量が激減し、それを増やすために取り組んだ研究です。


藤原さんをはじめ、県水産試験場の職員や琵琶湖栽培漁業センター職員、東京海洋化学技術研究科教授の7人の皆さんの協力で、受賞されました。


 滋賀県の食文化を代表する鮒ずしの材料に用いられるニゴロブナは、コイ科フナ属に属するびわ湖固有の魚で、びわ湖魚業にとって重要な漁獲対象種です。


 この研究成果は既に放流事業やヨシ帯増成に活かされており、ニゴロブナは回復傾向にあると言われています。また藤原さんはニゴロブナの研究や事業化に取り組み、鮒ずしの普及のため、市民向け講習会なども開かれたそうです。


 その弟子が福井高島市長です。鮒ずしを漬ける作業は大変だと聞いております。私を含め、私の身内も鮒ずしは好きでありますが、高価すぎて自分で買って食べることはなかなか出来ませんが、景気の良い時に挨拶に行く時は、私の父はいつも近くにある鮒ずしを買って持って行ったものです。


 近年、琵琶湖の漁獲量が少なくなってきていた状況の中 今回の藤原公一さんの功績は、水産業復活に向けて大きな力となりました。びわ湖のニゴロブナの復活、そしてびわ湖の湖魚が増加することを願っています。


 


      清水てつじ


 

| 2013年04月19日 | 活動日記 |