スーパーサイエンス 奈良県立王寺工業高校視察
2008年秋のリーマン・ショック以来不況にも関わらず、ここ数年就職率100%を誇る高校がある。それが奈良県立王寺工業高校です。そこに視察に行きました。
大手企業から引く手あまたに求人票が来るという人気の理由を調査に寄せていただきました。
まず、高校に着いた時に、この高校は何か違うというひらめきがありました。学校に下のような飛行機や風力発電が展示してありました。
この王寺工業高校は、十数年前生徒が大変荒れていた高校で、言い方が悪いですが不良の学校と言われておられました。そこで、このままでは駄目だということで、先生が立ち上がり、何かひとつ日本一を目指そう!を合言葉で、懸命に努力されました。
その結果、世界に誇るものづくりにおいて、国際学生科学フェアで、電動車椅子を開発で、世界第三位という素晴らしい結果を出されました。
この学校は、電子機械工業科(2学級)、総合電機工業科(2学級)、情報電子工業科(2学級)、1学年6クラスで、奈良県内各地から生徒が集まってこられます。今春卒業予定者の206名のうち、163人が就職希望され、毎年就職率100%をたたき出しておられます。
常にキャリア教育を重視され、現場実践で生徒の意識も高く、目標を持って現況に励んでおられます。
王寺工業高校の7つの極意は
一、生徒は夢中になれるものを求めている
二、挨拶が「目配り気配り思いやり」を生む
三、大きな声は大きな自信につながる
四、生徒は教師の「本気度」をいつも見ている
五、生徒のためなら教師は苦労を惜しまない
六、生徒は与えられた責任に必ず応えてくれる
七、企業は「学業」」以上に「元気」「礼儀」を重視
まだまだ報告したいことがございますが、私は滋賀県の県立高校の普通科以外の子ども達に、専門的な技術が身につくような高校が出来ないかと思っております。
清水てつじ