清水てつじ事務所
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新潟県中越沖地震の現地調査

毎日暑い日が続いております。
本日より、ブログを通じて皆様に活動報告をさせて頂きます。
今年の3月に能登半島沖地震、7月には新潟県中越沖地震と、大規模地震が発生しました。9月議会も18日から始まりますが、今回、対話の会・びわこねっとの代表質問のひとつに、防災対策についての質問をします。
そこで、その現地調査ということで、9月3日、4日に被災地の新潟県柏崎市へ行ってきました。
 
 まずは現地の写真から

クリーンセンターへ通じる道路。
大きく道路が陥没しており、クリーンセンターの煙突が衝撃で亀裂が入って傾いていました。
 そのため当施設が利用出来ないため、市が小学校建設用に買収していた空き地を、ごみの集積場にして対応されていました。
ブロック塀の被害状況調査
あるお寺のブロック塀。
大きく崩れており、墓石もたくさん倒れていました。市内の至るところで、お寺の建物が、被害を受けた様子でした。


全壊した民家。
今回の地震で、お亡くなりになられた方は11名。ここで、お一人の女性が建物の下敷きになり、お亡くなりなられたとのことでした。本当にお気の毒です。

仮設住宅の状況。
そこに仮住まいされているお年寄りの女性に、お話を聞きました。大変な目に合われ、ショックを受けておられましたが、当時の迅速な対応や、全国からのボランティアの方々に感謝しておられました。 しかし「これから先が不安で・・・」との深刻な生の声。仮設住宅も期限が2年間、倒壊した建物への支援金の額など、今後様々な課題が残されています。

市役所の担当者から、当時の状況や対応をお聞きしました。
2004年に発生した新潟中越地震に加えて今回の地震と、二度の被害を受けられた地域もあるとのこと。でも今回その教訓が生かされ、早い対応が出来、被害を最小限にとどめることが出来たのではないかと感じました。実際、住民からもそのような同じ声をよくお聞きしました。

 しかし大切なのは、これからの一日も早い復興と対策です。

柏崎刈羽原発の様子。
今回の新潟県中越沖地震は、世界最大級の原子力発電所の近くでの大規模地震。高島市も、福井県の原子力発電所が近くにあるよく似た環境です。
 今回の現地調査で、感じましたことは
(1)地震発生において、前回の地震の教訓もあり、初期の段階での対応が迅速に出来た。
(2)仮設住宅など期限が2年間など、支援金も含めて、支援のハードルがまだまだ高いこと。
(3)原子力発電所を近くに位置する地域での、大規模地震に備えた対策。
以上、この3点でした。
被災地の状況は、予想以上に厳しいものでした。
滋賀県は他府県に比べ、自然災害の発生件数が少なく、その意味で、われわれの防災への意識も温度差があるように思います。
 今後、琵琶湖西岸断層帯を震源とする大規模地震も危惧されています。いざという時に備えて、早急な対策や心構えの大切さを、正に実感した現地視察でした。

| 2007年09月17日 | 活動日記 |