清水てつじ事務所
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逆オイルショック

 

 年末も近づき慌しくなってまいりました。

 今朝から滋賀県内にも雪が積もり電車が遅れました。北部の公共や県民の皆さんは、積雪には慣れておられ、除雪も早くから取り組まれ生活には支障はありませんが、普段降らないところに降りますと混乱が起こります。

特に、北海道や東北方面は、爆弾低気圧によりお亡くなりになられた方もおられ、大変な状況になっておられることにお見舞い申し上げます。

 

 オイルショックとは、第一次が1973年で、中東戦争などで原油が一挙に二倍以上になり、日本でも石油不足とスーパーではトイレットペーパーや洗剤が不足し、消費者が長い列を作り買い求められました。その後、1978年に第二次オイルショックが起こり、原油価格も30ドル台になり、日本は石油需給が逼迫しました。それ以後は、中東も政治的には常に不安定でしたが世界や日本の石油備蓄が100日を超え、石油需給が安定しました。しかし、原油価格は上昇し、2008年には147ドルまで最高値をつけました。

常に原油価格決定は、需給バランスではなく投資目的で価格が決定されてきました。

それ以後、消費者はエコカーに乗り換えたり、企業は脱石油になり、石油の消費が減少してまいりました。

 

 今回OPECの総会により原油生産を減産しないということで、原油が大きく値下がっております。2014年6月は約100ドル強だったのが、2014年12月には50ドル台まで値下がりしました。私自身も石油業界で身をおいておりますがこのようなことは初めてです。

円安で120円になってもそれ以上に原油価格が下がったので、石油製品のガソリンが一時170円近くが140円台に値下がりしました。

 消費者にとっては大変有り難いことですが、これにより原油で外貨を稼いでいるロシア、イラン、ベネズエラなどは経済危機になっており、世界経済にも今後大きな影響が出てくるかもしれません。憶測ですが、これもアメリカの影響があるとも言われております。

 今の状況では、更に石油製品が値下がりするのではないかと予想されます。

 

清水 てつじ

| 2014年12月18日 | 活動日記 |