清水てつじ事務所
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世界のエネルギー事情について その一

 先日ある懇談会で、なぜこんなにガソリンが上がるのか教えてほしいと言われました。
私が答えたのは、日本国内はエコカーやハイブリッド、EV車が徐々に増え、石油の需要が減少しております。しかし、世界の石油の需要は急激に伸びており、原油が100ドル以上から全く価格が下がらない状況になっております。
 もちろん、円も1ドル80円前後から100円を超えているのも原因をしておりますが、それ以上に世界の新興国のエネルギー需要が凄まじいものがあります。
NHKスペシャルで、エネルギーの奔流というドキュメンタリー番組を見ておりました。
 インドは、人口が12億人おり、12億人が日本のような豊かな生活を目指せば、世界の石油が枯渇するそうです。新しいインドの大統領は、各家に電気を通しますという選挙公約で当選されました。
 ブラジルにおいては、石油採掘の技術の進歩により、水深7000Mの深海から日本の30年分の石油を採掘されております。
 カナダは、地下300Mでオイルサンドを発見し、日本の100年分、金額にして240兆円分の石油を発見し、それによりCO2削減の約束した京都議定書を脱会し、カナダを豊かにするために環境よりも経済を優先されました。
 その他にも中国と紛争しているベトナム、ナイジェリア、西アフリカなどが、エネルギーの採掘に国を挙げて取り組んでおられます。
 これも、原油が1バーレル100ドル以上になったために、原油コストが中東で1バーレル10ドル、ブラジルで1バーレル50ドル、カナダで1バーレル70ドルのため採算が合うようになりました。
 このような状況からして、世界の原油市場で、今後1バーレル100ドルより下がることはないのではないか、それにより日本のガソリン価格は、更に上昇する可能性が十分あります。
 新興国は貧困です。それが豊かな生活をするために、環境を犠牲にして経済を優先する方向に進めば、ますます地球温暖化が進みます。
 
    清水 てつじ

 

| 2014年05月26日 | 活動日記 |