清水てつじ事務所
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県内産木材流通施策 県内視察


 今日は久々に良いお天気に恵まれ、予算特別委員会の木材流通施策に関連して、最初に、彦根東高校、そして滋賀県森林組合連合会木材流通センター、びわ湖地球市民の森・協働活動センター新築工事の三か所を行政調査に回りました。

 
  

  最初に、彦根東高校は、県立高校として50年振りに木造校舎を新築されます。今回は県内産木材を活用して耐震化、または城下町の景観に配慮した建物で、音楽室、調理教室など、杉のフローリング、杉圧縮硬化材フローリングなど、杉をふんだんに使った公共建築物です。以前も申し上げましたが、木材は柔らかで温かみのある感触を有するとともに、室内の温度変化を緩和させ、快適性を高める等の優れた性質を備えています。また、学校施設における木材利用は、子供たちのストレスを緩和させ、授業での集中力が増す効果があり、さらに環境学習効果も発揮するのではないかと、文科省は言われております。

 それに県内産木材を使うことによって、地域経済活性化にも効果があります。


 


 
 


滋賀県森林組合連合会木材流通センターが、東近江市で昨年の7月に開業されました。これは、県内産木材の生産量を増加するために、間伐材などの木材の利用拡大、そして生産と流通の両面から、木材の安定供給が必要になってきており、そのために木材のストックヤードへの必要性が高まり、ここに木材流通拠点を整備されました。


 ここを中心に、長浜市のスンエン、甲賀木材、高島市森林組合の4つの拠点が連携し、県内産木材の安定供給、品質の安定化を推進するための木材流通施設であります。


 ここは、おもにB材とC材がストックされ、近くの森林組合さんから配送されてきます。それを仕分けし、何箇所かの合板工場やベニヤ工場に納められています。これらの4か所を拠点に県内産木材やびわこ材の流通が進み、雇用が生まれ、地域経済が活性化することを期待をしております。

 


 


 次に、びわ湖地球市民の森、森づくり協働活用センターの新築が、守山市今浜町で、木造で作られたセミナールール、展示スペース、ミーテングルームなど、322日完成とのことです。ここは、構造材70㎥をびわこ材を活用し、造作材は70㎥を県産材木材で建設されています。これは、国の「公共建築物における木材の利用の促進に関する法律」の施行により、県においても平成242月に「公共建築物における滋賀県産木材の利用方針」を策定され、この工事はこの方針に基づき、県内産木材を利用する初めての木造建築です。子ども達の温かみと潤いのある快適な学習環境や、活動の場を提供する施設です。


 


 今日は今までにない長い文章になりましたが、県内視察の報告とさせていただきます。


 


     清水てつじ



 

| 2013年03月04日 | 活動日記 |